私は52歳男性で貯蓄額は1,000万円。
仕事は自動車ディーラーの営業をしています。
いつから独身ですか?独身でいるメリット、デメリットを教えてください
人生において一度も結婚したことはありません。
僕が社会人になりたての頃はバブルの余韻が残っていて、フリーターなんて生き方が提起されていました。
結婚は楽しみを奪うとさえ思っていた
ものが溢れていて仕事を一生懸命して消費も背伸びして人よりいい車に乗って高い腕時計をして目立つ格好をしてなんて風潮でした。当時の僕はそんな時代にどっぷり浸かっていたと思います。
だから色々なところに旅行にいって、美味しいものを食べて、高いゴルフクラブでコースを回ってなどということばかりに価値を見出していました。
恋愛もしましたがあくまでも楽しむためのもので、そこから結婚して家庭を持って子育てをしてなどという行為は僕の楽しみを奪うだけのものという認識でした。
周りは適齢期になると結婚していきましたが、ちょっと嘲笑したような考えもしていました。
ただ40代をすぎると、そういう物を消費するという行為にはあまり魅力を感じなくなって来て、徐々に価値観の変わっていくのが自分でもわかって来ました。
独身のメリットはお金の自由、デメリットは孤独
独身でいるメリットはやっぱり経済的に余裕があるということ、収入が自分のためだけの消費に回せるということです。
デメリットはやっぱり一人で空しい時間を過ごす時にたまらなく寂しい気持ちになってしまうということです。
孤独を感じることほど辛いものはないと思います。
独身で悩んでいることは?
頼りになる人が見当たらない
どんどん年をとって体力的にもおちて、この先置いていくことになるが、そんな時に頼りになる人が見当たらない。
なので将来は不安になります。
寂しくて愛情を注ぎたいけどいない
純粋に寂しい、結婚して子供を持っている人は愛情の注ぎ先を持っているが、自分には愛情を注ぐことのできる対象がいない。この歳になると自分に愛情をそそぐことに虚しさを感じる。
社会的に信用がない
社会的な信用の面で、中高年、結婚歴なしというのは不利である。最近は価値観が多様化しているとはいえ、やっぱり高齢独身者は冷たい目で見られる。
これからはどのような努力をしようとしていますか?改善点などありますか?
結婚しないと解決しないと思う
正直行って今抱えている悩みは独身でいる限りは解消しない問題であると思います。
老化についてはサプリを飲んだり、ジムに通って運動したりすることによって、予防することができるが、それでも完全に止めることは出来ない。
またどんなに予防していてもガンなどの病気にはかかる時はかかってしまう。
愛情を注ぐ相手がいないということに関しては、犬などのペットを買うという方法もあるが、そもそも動物はあんまり好きではない。
甥姪はいて可愛がってはいるが、あくまでもその子達にも最も愛情を注ぐ立場であるのは父母で自分は2番手、3番手でしかない。
社会的な信用という点も、自分のことでは無く、周りの人の価値観の問題なのでどうしようもない。
気にしない人は全く気にしないのであろうが、気にする人の価値観を変えることは出来ない。
僕が困っていることの解決策は結婚することでしか解消することが出来ないのである。
ただ全く何もしていないというわけではなくって、老化については前述したように体力を維持しつつ、ドックに行ったり、保険に入ったりすることによって少しでも悲惨な目に陥らないような対策は講じて入る。
愛情を注ぐ対象については、この歳になって結婚して子供を持つことができるかというと、それも現実的ではない。これについては自分の心の中でけじめをつけるしかないと思っている。
社会的信用は常識的な振る舞いが大切だと思う
社会的な信用に関しては、独身ではあるけれど職場などでは常識的な振る舞いをして周りに納得してもらうしかないと考えている。
高齢独身男性を蝕む偏見として、変なロリコンといった性癖があるのではないかというものもあったりする。
自分のような高齢独身男性がセクハラまがいの発言をすると、「やっぱりな」って目でも見られてします。だから常識的な振る舞いを心がけています。
婚活よりも恋愛したい?
出会いはもうそれほど求めていません。結婚してて妻がいたらと思うことはあります。
しかしそれは若い頃から一緒に生活をしてきて、価値観や生活様式を共に築いてきた妻がいたらという話だと思います。
この歳で新しい妻を娶って自分の生活様式を変えて家庭を作ってということはあまりにも労多く、リスクも高くてそのような気持ちは起きません。
結婚ではなく恋愛をしたい
ただ、今は恋人もいませんが、お付き合いできる女性はいたらなあと思うことはあります。
一緒に美味しいご飯を食べに行ったり、小旅行に行けるような相手という感じです。それでも実際にはそんなお相手はなかなか見つかりません。
結婚相談所への登録も考えたことはありますが、あくまでも自分が欲しいのは結婚相手では無く恋愛相手なので登録はやめました。
最近はマッチングアプリもあってスマホにインストールしたこともありますが、めんどくさくってすぐ消してしまいました。
今の生活の楽しみは旅行やカラダを動かすことが楽しい
今の生活の楽しみは、やっぱり旅行に行ったり体を動かしたりすることです。幸いにも自由にあるお金と時間は同年代の既婚男性よりもたくさんありますのでその点は恵まれています。
僕の場合給料が全て小遣いな訳ですが、同年代の既婚子持ち男性はせいぜい月数万円のお小遣い程度でしょうから。
旅行に行って知らない土地を見て、のんびり過ごして、美味しいものを食べてとしているとやっぱり楽しいことは楽しいです。だいたい一人旅ですが、十分楽しめることが出来ます。
旅先でもプレミアム感を感じることのできる高目の飲食店を利用することが出来ます。
そういう意味では人生を楽しんでいるといえますし、ある程度自分の中でも折り合うをつけているのですが、それでも時折寂しさが襲ってきます。
同じ立場の独身者にアドバイスするとしたら?
中高年独身者といっても様々な人がいます。経済的に成功している人もいれば、ワーキングプアのような人もいます。
また若い頃に結婚を経験して子供もいるという人もいれば、全くそういった経験のない人もいます。そして高齢独身であることに対しての意識も違います。
全てを受け入れる覚悟があればいい
自分の境遇に満足しているのであれば問題ないと思います。
もしそうでないのであれば、若い頃の自分の判断に批判をするのでは無く、ありのままの現状を受け入れることが大切なのではないかと思います。
その上でこれから結婚相手をさがすのか、それともそれ以外の人生の楽しみを見つけていくのかという、それぞれの希望に基づいた目標を持てばと思います。
ただその目標はもう人生も折り返しを過ぎていることから、あまり高すぎずに身の丈にあったものとしなければならないと思います。
それが叶えられるかどうかは別問題ですが、どんな境遇でも楽しみと目標を持つことは大切たと思います。